思い込みを解消する

悩む女性

心気症とは

身体表現性障害には5つの症状がありますが、その身体表現性障害の症状の一つに心気症というものもあります。この心気症とは自分は重大な病気にかかっていると思い込んだり、頭痛がするから脳に腫瘍が出来ているかもしれない、というように症状を誇張してしまうことで、恐怖感に取りつかれたりする障害のことを言います。また心気症は、自分が病気の状態であるということを前提に、どんどん悪い方へと考えてしまう、過剰に恐怖を抱いてしまう、そういう症状です。

思い込みの癖

身体表現性障害の一つでもある心気症の症状の中には、お腹が痛い、お腹が張る、あるいはお腹が鳴る、心臓の鼓動が感じられる、汗が出るなど、正常な身体にも起き得る軽い現象も重病だと思い込むことがあります。昔から病弱だったり、軽い持病を持っていたりなど、普段から健康について不安を抱いている人ほど、思い込みやすい癖があり、それが人間関係や仕事にまで支障を及ぼすこともあるため、まずは身体的に問題がないということを自覚させて、思い込む癖を解消していくことが重要になります。しかし、身体的な問題や他に病気がないと診断されても、依然として不安にとらわれる状態が長く続くのが、この症状の特徴です。そのため、思い込みの癖を解消していくために、治療に当たる医師や家族が、信頼関係の下に時間をかけて行うという協力体制が不可欠になります。

薬物による治療

心気症は精神障害ですが、他の病気であるうつ病や統合性失調症などを患っている場合でも心気的になることがあり得ます。治療に当たっては、身体表現性障害に対して対応している精神科医の協力を得て、他の病気や症状との違いを見極めていくことが必要です。心気症の治療には、薬物による治療法が用いられることがあります。この場合、具体的には抗うつ薬、抗不安薬、また抗精神病薬などが使用されます。このように精神障害の治療と同様に、薬物による治療を用いることも有効とされていますが、併せて医師や家族などの協力による精神的な治療も行っていくことが重要です。